第2回「岩田川の下見なのだ」(前半)

投稿日: 2008年02月08日(金)09:24
2008年2月8日(金)
sany6061 1月14日に開催された第1回サルシカ会議において、サルシカ隊の年間計画が策定された。
本来、計画性がないこと、予定に縛られないことが遊びであると思うのだが、無計画に遊んでばかりいるのもいかがなものかということで、ひとまず大きな目標を1つ打ち立てたのである。

それが!
「三重県の川をすべてカヌーでくだる!」
である。

三重県津市に本拠地を置くサルシカ隊であるからして、まず最初は、津市を代表する岩田川から下るべきであろう、というところまで決定したのが前回の会議であった。

会議というか、完全に宴会になっている前回の様子
sany6909 で、本日(2月8日)、我われサルシカ隊は、岩田川の偵察(下見)にいったのである。

まずネットで「岩田川」を調べてみると、津市の西方に位置する片田貯水池(左写真)に源を発するとある。

なんと岩田川は人工の貯水池からはじまっていたのである。
全長は20kmあるかないかというところ。
意外と短い川であったのだ。

片田貯水池は、隊長の家からそう遠くないところである。
さっそく行ってみる。

片田貯水池(写真をクリックすると地図へ)
sany6914 貯水池から流れ出ている岩田川は、こんな感じであった。
ただの「溝」である。

源流からわずか数十メートルのところであるにもかかわらず、水は汚い。

隊長は呆然と岩田川を見下ろし、「うーん」と唸っているのである。

これではカヌーどころかゴムボートすら浮かべることはできないのである。

仕方がないので、もう少し下流に移動することにした。

片田貯水池前
sany6922 500メートルほど下流に移動。
しかし、溝がドブ川になった程度。

笹舟を浮かべるのが精一杯である。

「オレ、こんなトコでカヌーすんのヤダよぉ」

隊長、マジで不安になっている。

完全に腰がひけてる隊長
sany6927 さらに移動。
源流から1キロメートルほど。
なんとかカヌーを浮かべることができる深さになってきた。

しかし、これじゃあ完全にドブ川。
こんなところでカヌーを漕いだバカがこれまでにいたのであろうか?

岩田川は国道163号とヘビの交尾のように交わっている
sany6928 源流から2キロメートルほどの地点。
まだドブ川だが、まあなんとか我慢してカヌーをしてもいいかなぁという状態にまでなってきた。

カヌーを下ろすには最適な場所を発見する。

実際に階段を下りて、水面に近づいてみた。
相当生活廃水が入り込んでいるようで、下水のような匂いがした。
津市を代表する川であるが、無残なものである。

川のすぐ横は163号。かなりの交通量である
sany6930 上と同じポイント。

だんだんとやる気になってきている隊長。
岩田川の面白いところは、ずっと並走する道路がつくられていることである。
これならカメラやビデオのチームも追いかけるのが楽である。
あと、たぶんカヌーから降りて、担いで運ぶこともあるだろうが、これならば大丈夫!

「こっからなら何とかいけそうじゃん!」

ちょっゴキゲンになった隊長は横浜弁である。

川底までコンクリで固められてる。なぜ??
sany6933 ところどころ、こんなに浅いところがある。
ただでさえ汚い川にカヌーを入れるのがイヤなのに、底をガリガリこすったりしたら、もう泣くしかないのである。

「オレのカヌーが破傷風になる」と隊長。

なりませんって!

sany6935 sany6936
最近M子にランチに連れまわされ胃拡張気味の隊長 えっ、カヌーはしちゃダメですか?
sany6939 国道163号線と交差するのは、これで何度目であろうか。
源の貯水池から、4キロメートルほどの地点。

巨大なパチンコ屋さんの横を通る。

パチンコ店(写真クリックで地図)
sany6944 sany6949
岩田川は二級河川であった。初めて知った 岩田川にそってこんなアゼ道も車でいく
sany6950 源流から5キロメートルほどのポイント。

途中まで水量も十分で「これはいいぞ!」などと言っていたのであるが、その水量は堰のせいであった。

堰の手前はコンクリ護岸でカヌーをあげるところがない。
少し戻ると、階段があるが、入口の金網に鍵がかけられている。

こうしてみると、生活に密着しているようで、川と我われの距離って結構あるんだなぁ、とつくづく思う。

さて、このピンチをどう乗り切ればよいのか??

問題の堰。どう乗り越えるのか?

>>>後半を読む